キリリク
□幼児化
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次の日…
「……う〜…ん……」
春海は違和感を感じて目を覚ました。
まだ眠たい目をごしごしと擦り、周りを見ても変わったところはなく、勘違いか〜と思っていると、何か引っかかりを感じていた。
視点をずらして自分を見てみると、パジャマが大きくなっており、肩が出てしまっており、鎖骨も見えていた。
ズボンは足が出ないくらい大きくて、はっきり言えばズボンがずり落ちており、穿ける状態ではなかった
なぜ、こんな状態になっているのか分からず、近くにあった鏡を見ると、4.5歳の春海がいた
「ほぇ…………うにゃゃゃぁ」
奇声をあげ、その反動で春海はベッドを転がり落ちてしまった。
黎也は春海の悲鳴を聞き、慌てて跳ね起きるとベッドには春海はおらず、眉間にしわを寄せた。
「春海?!」
「……れいや〜」
声のする方を見ると、シーツに絡まっている春海を見つけて思考を停止させた。
「…はる…みなのか?」
「……れいや、れいや」
春海は自分の状況に心が付いていってないのか、不安で涙をいっぱい溜めて黎也を見つめていた。
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