キリリク
□アイデンティティ
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黎也は、何をそんなに不安に思っているのかだいだい予測できた為、あえて何も聞かずに、春海を抱きしめた。
「お前は俺が守る。だから安心しろ」
「うん…黎也大好き!」
そう言うと、軽く触れるだけのキスを黎也にして、天使のような微笑みを浮かべた。
黎也はまさか春海が自分からキスしてくるとは思っておらず、驚いた顔をしたが直ぐにお返しとばかりに深い口づけをした。
「…ふっ…あ…ん…」
春海は気持ちよさに目をトロンとさせ、力無く黎也の服を握り絞めて黎也の巧みな舌使いに翻弄されていた。
ようやく口づけを解いた頃には春海の息は上がり、頬がお風呂上がりのように赤くなっていた。
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