Sonud Horizon
□その他
2ページ/8ページ
Weiβ 〜幻想への誘い〜
小鳥達の歌 窓に映る木漏れ日 今日という日の始まり
森と水に囲まれ寄り添って生きる小さな村の日常
朝露に靴を濡らしながら 少女は森の奥へ進む―
静かに霧に包まれし湖には
忌むべき呪いの伝承
「水汲みが済んだらまっすぐにお帰り」と
叔母はいつも繰り返す…
急に立ち込めた深い霧に 少女は振り向き息をのむ―
向こう岸に霞んで佇む人影
遠き日に亡くしたはずの父親の姿
手を伸ばして届くならもう一度会いたい
またあの頃のように優しく名を呼んで…
宵闇の中ひとり森へと向かうは
幻影に囚われた無垢な白い花