Sonud Horizon

□ Moira
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運命の双子


そして...女神が舞い降りたる地は――
(And then...the place to which the sisters descend is――)
後のせに楽園と謳われる詩情溢れるアルカディアの山々
(...the scenic mountains of Arcadia, which later became known to all its Paradeisos)

暮れ泥む秋の日の憧憬――
(The spectacle of the Autumn twilight――)
其れは...未だ世界の悪意を識らぬ幼子の戯れ...
(like a playing child who has yet to discover the world's malice...)

――そして...
(――And...)
縦糸は紡がれ…
(as the chronos is woven…)
運命の歯車は再び...静かに廻り始める……(
The cogwheel gently start to revolve again.)

Θεόι Φινέ θέαμα είναι για μονο δυο(theoi fine theama einai gia mono dyo
テオ フィーネ テーマ エーナイ ヤー モノ ジオ
(訳:神々よ、美しい景色はただ二人だけのために)

二度と還らざる 淡き少年の日々
空を翔る鳥は何処までも 飛べると信じてた
やがて振り返る 淡き少女の日々
水に映る月を何時(いつ)の日か 取れると信じてた

生まれたときから二人は何時も(絶えず) 一緒だった

優しい父と 美しい母と
そんな日々が何時(いつ)までも 続いてゆくと信じてた

運命(Moira)に抗う者と 運命(かのじょ)を受け入れる者
嗚呼...運命(かみ)を殺める者と 運命(さだめ)に捧げられる者

野山を駈け廻った 流れる雲追いかけて
夕暮れに漂う匂いに 二人は家路を競った……
Μόνο είναι δίδυμοι
モノ エーナイ ディデュモイ

狡猾な蠍の影...
(The cunning scorpion's shadow...)

「探したぞ、ポリュデウケス」 
「スコルピオス殿下!?」 
「アルカディアの双壁と謳われた勇者がこんな山奥で隠遁生活とは・・・
 貴様、何故剣を捨てた?」 
「野心家の貴方にお話したところで、ご理解頂けないでしょうな」   
「ただいまお父さん!」「ただいまお母さん!」 
「ほほぅ・・・捕らえろ!」 
「エルフィナ!子供達を連れて逃げなさい!」 
「エレフ、ミーシャ!こっちよ!」 
「「うんっ!」」
「ラコニア軍は既に掌握した。ポリュデウケス、私の元で働け」 
「断る、と申し上げたら?」 
「ならば冥府の王にでも仕えるのだな……!」 
廻り始めた歯車は誰にも止められない……
(Once it starts, nobody can stop the revolving cogwheel......)
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