Sonud Horizon

□Elysion
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エルの楽園 [→side A→]


誰かの呼ぶ声が聞こえた
少女はそれで目を覚ます
心地よい風に抱かれて
澄んだ空へと舞い上がる
誰かがね…泣いているの…

それは気の所為かしら?
[そうよ木の精よね]
もう…そういうことじゃないわ
[じゃあ風の精かしら?]
楽園で泣くはずないわ
[そうよ泣くはずないわ]
だって楽園なんだもの
[楽園なんだもの]

何処かでね…泣いているの…

悲しみも苦しみも?
[そうよここにはないから]
幸せ満ち溢れる世界?
[そう それが楽園]
楽園で泣くはずないわ
[そうよ泣かないでね]
だって楽園なんだもの
[楽園だからこそ]

本当はね…知っているの…
(誰かがね…泣いているの…)

第四の地平線 その楽園の正体は…

空は荒れ 木々は枯れて 花は崩れ朽ち果て
腐敗した大地が闇の底へと堕ちていく…
エルは生まれ エルは痛み エルは望みの果て
安らぎの眠りを求め 笑顔で堕ちていく…

Ark 箱舟に託された願いたちは…
Baroque 歪んだ恋心のままに求め合い…
Yield 理想の収穫を待ち望みながらも…
Sacrifice 多大な犠牲を盲目のうちに払い続け…
StarDast ついには星屑にも手を伸ばすだろう…

挟み込まれた四つの《楽園》(EL)に惑わされずに垂直に堕ちれば其処は《奈落》(ABYSS)

何処から来て 何処へ行くの? 全ては誰の夢?
差し出された手に気付かないままに堕ちていく…
エルは倦まれ エルは悼み エルは望みの涯
安らぎの眠りを求め 笑顔で堕ちていく…

――退廃(Decadence)へと至る幻想
背徳を紡ぎ続ける恋物語(Romance)
痛みを抱くために生まれてくる悲しみ
幾度となく開かれる扉 第四の地平線――
その楽園の名は『ELYSION(エリュシオン)』またの名を『ABYSS(アビス)』――
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