ドラクエ３
□お題SS
4ﾍﾟｰｼﾞ/10ﾍﾟｰｼﾞ
※開拓村での商人離脱イベント。08／06／12現在、本編がまだ追い付いていませんので、本編の「先を知りたくなーい！」 って方は読まれないことをお勧めします。
本編が追いつくのをお待ちくださいませm（v v）m
■その言葉が唯一の繋がり■
父親が帰ってこないと泣く少女に、言った言葉。
今では幼い記憶に埋もれた約束。
俺が守ってやる。
ずっと一緒にいてやる。
今からは想像も出来ないほど、幼い頃は泣き虫で、そのくせ負けん気が強くて、正義感だけは今と変わらず強かった。
小さい癖に、弱い癖に、自分より大きないじめっ子に向かっていくあいつを見てられなかったんだろう。
それともただ、騒ぎを嗅ぎ付けていただけか。
なんにせよアレクの行くところには必ずついていった。
自分で言ったことの意味なんか、わかってなかった。
そのうち、言った事自体忘れた。
それでも、頭一つ小さな背中に、追いて廻る事は習慣のようになっていた。
アリアハンを旅立つお前に付いていく。
何の疑問も持たなかった。
お前も、呆れながらそう思っただろ？
誘わなかったのは、俺が付いてくるって思ってたからだろ？
どこにだって付いていく。
お前が進む限り、俺はお前の背中を守ってやる。
それが俺とお前の約束。
俺が生きている意味。
「俺が残る」
イエローオーブを手に入れる為に。
目的に向かうお前が、進む為に必要な事だ。
だから
「俺が残るよ」
愕然と仲間達が見守る中、繰り返す。
情けない顔するな。
お前の背中を守れる奴は、お前の周りにいる。
お前は、皆を信じて、お前の道を進めばいいんだ。
離れたって、俺はお前の進む道を見誤ったりしない。
俺達の目指すものが、同じもので有る限り。
あの約束は、破られることはない。