そのたのよみもの

□*愛故に*
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「オーヴァン…?」



俺はその聞き覚えのあるであろう声の方を向いた。

そして人ごみの中に入った。

その声の主かどうかを知るために。



「っと、やっぱいた…あれ?クーン?」



その人物とは別に自分の知っている人物がいた。



「…な、なんでクーンとオーヴァンが一緒にいるんだ?」



な、なんだこの異様な組み合わせは…。

俺はそこの騒ぎが自分の知り合い同士で行われているなんて思ってもみなかった。

とりあえず様子を見てみる事にした。



「だから言ってるだろ!?ハセヲは俺のだって!!」

「………は?」

「フッ…、君も聞分けが悪いな。ハセヲは既に俺のものだ」

「な……」



…まさか、

タウンのど真ん中(噴水広場)で

自分のことを大声で

所有物宣言している

奴がいるなんて

思いもしなかった。

ハセヲはいろんな意味でショックを受けた。

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