そのたのよみもの
□*貴方を想うが故に*
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俺―ハセヲはつい最近、自分はクーンの事が好きだということに気付いた。
そして今日そのことを伝えるべく二人きりで(途中色々な奴らに邪魔をされたが)エリアに出た。
...までは良かった。
それから俺は中々話すことが出来ずにいた。
そしてこの事件が起こった。
「Σうおぉぉぉ!?嘘だろ!?え、ちょ、うえぇぇぇ!!?;」
本人は相当焦っている。無理もない。なにせ...
「これ...抜けg「それ以上言うなハセヲおぅおぉぉぉぉ!!!!」
その『もの』とは髪の毛。
「え、ちょ、嘘だろ...?え、なんでぇ...ぇ......」
次第に声が小さくなり、その場に膝をつくクーン。背中...というよりは辺りに、不穏なじめじめとしたオーラを放っている。
「クーン...その......あんまり思い詰めるなよ?」
同情と哀れみから出た言葉。
今のクーンには相当痛い。
そして何かぶつぶつ呟いている。
その時だった。
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