そのたのよみもの
□*君へ依存する(ハセヲ視点)*
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「お前、何時からいたんだ...?」
俺は恐る恐る聞いてみた。
「さっきからずっと君の側にいたよ......。ちょっと前にログインして、ハセヲを探してたんだ。そしたらハセヲが此処にいたから声をかけようと思ったんだけど......何か悩んでいたから.........」
...な、なんか、段々エンデュランスの声が小さくなっていくのは気のせいなんだろうか?;
「悩みがあるなら、ボクに相談して......。ボクは何時でもハセヲの事を想っているから......」
何時も聞くその言葉。
何時も聞いているはずなのに、
今日は少しばかり違って聞こえた、気がした。
俺が気付いてしまったから?
「エンデュランスは、その.....恋とかしたことある?」
無意識にそう問いかけていた。
Σ......って何聞いてんだ俺ぇ!!?(←後から気付く)
『後悔』...今の俺にはその言葉が身にしみる......。
「ボクは、もう恋をしているんだよ...?」
「え?」
ほんのちょっとだけど、胸が高鳴った。
そして同時に胸が少しばかり痛んだ。
てか、最後が何故疑問系なんだ?
そもそもエンデュランスの言っている恋って、あの猫の事じゃないか?
色々と疑問はあったが、エンデュランスの次の言葉でその疑問はあっというまに吹き飛んだ。
「ボクは、ハセヲの事が好きだよ......勿論、恋愛対象として......」
「え......」
何を言っているのか判らなかった。
「今、なんて...?」
「ボクはハセヲに恋してるって言っているんだよ......」
「...!!?」
エンデュランスの微笑みと言葉、見て聞いた瞬間、俺はカラダが熱くなったのを感じた。
今、俺の顔は真っ赤だろう。
そう思うと顔を背けてしまう。
「じょ、うだんだよな...」
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