そのたのよみもの
□*今日はチム日和?*
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「え、何言ってんだ、オーヴァン……」
「アトリも同様の症状が起きているはずチム
(訳:アトリも同様の症状が起きているはずだ」
「アトリも……?」
……そういえばアトリ、エリアワード入力して、何処かのエリアへ転送していったような……?
「試しにここにチムチムを用意してあるチム」
「え?」
そう言うとオーヴァンは指をパチンと鳴らす。
するとどこからともなく音が聞こえてくる。
…何だ!?
「何の音だ!?(Vol.1参照)」
何処からだ!?―――――――………!!
俺は頭上を見上げた。
「上から…………煤I?」
見上げた瞬間、
ハセヲの目に飛び込んできたのは…
…大量のチムチムだった。
「狽なあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!?」
い、一体なんなんだ!?
そのチムチムたちに押しつぶされた。
「これで判ったチム。ハセヲ、お前はチムチムを引き寄せる力がついてしまったチム」
「はぁ……?」
え、オーヴァン何言ってんだ?
そういうキャラだったか……?
ハセヲは何とかチムチムから顔と腕だけ出した。
「これが……俺の今起こってる現象だっていうのか……?」
そして俺は気付いた。
………もし、アトリにこの事が知れたら……
―回想――…
アトリ:狽ヲぇ〜〜〜!!?私とハセヲさんがチムチムを引き寄せちゃうんですかぁ!?
ハセヲ:そうだ……
アトリ:どうりでエリアに出たらチムチムがたくさんいたんですね〜。
ハセヲ:だからこれからどうしようかと……
アトリ:でも……すっごく素敵な事じゃないですか〜〜〜〜!!!!(>∀<)
ハセヲ:……は?
アトリ:さぁ、今すぐエリアに出てチムチムと仲良くなりましょう!ハセヲさん!(ハセヲの腕を引っ張る)
ハセヲ:狽ワてまてまて!!!お、俺は行かねぇぞ!!
アトリ:チムチムと仲良しになれるなんて……♪
ハセヲ:(だ、だめだ……完全に妄想世界に入っちまってる……!!)
そしてカオスゲートから転送されて……――
―回想終了――…
…………こうなるに決まってる!!!
ましてやアトリの脳内はただでさえお花畑やファンタジーで皆仲良くしなゃ!で一杯なのに……(訳分からん
俺の顔はどこか青ざめていた。
「ハセヲ……」
あ、オーヴァン忘れてた……(ひでぇ
「このままの状態が続くと、いずれほとんどのプレイヤーは………」
「な…なんだよ……?」
「チムという言葉しかしゃべらなくなるチム。
それどころか、
チムチムと化してしまう可能性が
あるかもしれないチム」
あー、やっぱ俺、今、夢ぇ…見てんだな。
うん、きっとそうだよな。
「嘘だよな…オーヴァン……?(Vol.2風に)」
「チム」
その瞬間、俺は固まった。
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