そのたのよみもの

□*今日はチム日和?*
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―Δ悠久の古都 マク・アヌ―








「ハセヲさん!」





この声は………



「こんにちはっ♪」

「アトリ……」


やっぱり、アトリか。

「えへへ〜♪」







……?

「なんだよ……」

「…あれ?ハセヲさんは『チム』って言わないんですか?」






「え?」






あ、そーいえば、

他のプレイヤーも『チム』とか言うんだよな……ん?

「そういえば、アトリ。なんでお前言わないんだ?語尾に『チム』って。」

「え?私、言ってませんでしたか?言ってるような気がしてたのに…」









それはお前の思い込みだろうが。




「えっとね、榊さんとか、松さんとか、欅様に楓さんとか、み〜んな、言葉の最後に『チム』ってつけるんですよ♪私、もう嬉しくって…」










ああ…

…こいつが語尾『チム』をつけずに話す理由がわかった気がする…

…こいつ自体がもう

『チム』の言葉を超えたやつだからだな、

きっと。



脳内が常にお花畑だしな。




「それじゃ、私、もう行きますね」

そう言うとアトリはカオスゲートからどこかのエリアへと転送されていった。


なんか…物凄いものを見た気がするのは気のせいだろうか……?

「とりあえず、オーヴァンに呼び出されたところに行くか…」

俺はカオスゲートのメニューを開き、エリアワードを入力し、転送していった。






















―Δ隠されし禁断の聖域
グリーマ・レーヴ大聖堂―



一体、オーヴァンはどこまで知ってるんだ……?

俺は大聖堂の中へと入っていった。









「やぁ…ハセヲ―――」

「オーヴァン!」

オーヴァンに会うのは…モルガナ因子の話を聞いたとき、以来か…




「―――今、ここで何が起こっているのか……知りたいチム?」












――――………俺ぇ、

…AIDAに汚染されてるんだろうか……。

オーヴァンが……『チム』って……




「…………」

「そうか、そんなに知りたいチムか……」

「いや、まだ何も言ってないし」








オーヴァンが『チム』って言うと…

…何故か本気で笑えねぇ……



「今、全てのプレイヤーがなんらかの影響を受けているチム」

「それは八咫から聞いてる。そのほとんどのプレイヤーが語尾に『チム』とかつけて話すんだろ?」

「そうだチム。……しかし、例外もあるチム」










あー……こう、

さっきからチムチムチムって……。

なんだか訳がわからなくなってきた……



「……例外っていえば、アトリは普通だったな」

「しかし、例外もあるんだチム、ハセヲ
(訳:しかし、例外もあるんだよ、ハセヲ」

「例外?」

「極一部のプレイヤーにしか起こっていない現象……チム」

「極一部の…?」

「そうだチム。アトリとハセヲ…お前に起きている現象があるチム」



それがわかんねぇんだよな……



「判れば苦労はしないっての」

「それはチムチムを引き付ける」









「は?」









「ハセヲはチムチムを引き寄せ、









チムチムはハセヲに









引き寄せられる









チム(Vol.2or予告風に)」











えーっと……?

驚きを隠せない。

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