そのたのよみもの
□*今日はチム日和?*
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「でも、なんでハセヲは語尾に『チム』がついてないチム?
(訳:でも、なんでハセヲは語尾に『チム』がついてないんだ?」
「俺が知るかよ。シラバスやガスパーのときは突然だったし。」
「それは私にも判らない…チム」
「八咫様でも…」
え、何?
俺ってそんなに今の状況じゃ『異様』なわけ?
「ハセヲの――スケィスのモルガナ因子が、なんらかの作用を起こしているとも考えられるが……もしかしたら、他に症状が出ているかもしれないチム」
「ハセヲ、何か自分の事で気になったことはあるか?ほら、いつもと違うとことかチム」
「いつもと違うとこ、ねぇ…」
今日はいつも通りログインして、
シラバスとガスパーをパーティーに誘って、
適当にエリアワードを入力して……
「………別に。何も」
「ならいいが……とりあえず、このまま普通に過ごしてくれチム」
「過ごしてくれって、……このままチム?」
クーンが聞き返す。
「ああ。今はそうするしかあるまいチム」
「そんなぁ〜…。俺、これじゃ女の子たちと……」
「…クーン、女の子たちって、何チム?」
パイは笑顔でクーンに近づく。
「狽ヲ!?いや、えと、その……」
なんか横で悲鳴が聞こえるけど……
……まぁ、別に俺には関係ないけどな。
俺はカナードの@HOMEへと行った。
だが、そこには誰もいない。
「?……もうログアウトしちまったのか?」
パーティーを確認してみる。
シラバス:Offline(青)
ガスパー:Offline(青)
なんだ、
やっぱ二人ともログアウトしたんじゃん………
「ここにいても仕方ないし……ログアウトするか」
そうして俺はメニューを開きログアウトをクリックした。
そしてディスクトップ画面に『新着メールが一件あります』と表示されていた。
「新着メール……?」
俺がログアウトしたちょうどそん時に送ったのか?
メールを開いて見た。
Mail Station
送信者:オーヴァン 件名:現象
久しぶりにお前にメールを送るな。
ハセヲ。
お前は今起きている現象の原因を追求したいのだろう?
ならばここへ来るがいい。
Δ隠されし 禁断の 聖域
ここで俺は待っている。
ここでお前の謎も解けるだろう。
「オーヴァン!?」
なんでオーヴァンが!?
俺は無言のまま、『The World』にログインした。
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