そのたのよみもの

□*今日はチム日和?*
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それは突然、起こった。

「……は?」

少年――ハセヲの声が小さく聞こえた。

















今日はチム日和?



















それは数時間前にさかのぼり……

俺はシラバスとガスパーをパーティーに誘った。

そしていつものように適当にエリアワードを組み合わせて適当なレベルのエリアへと向かった。

それは、いつも通りだった…。



「じゃあ、行こうか。ハセヲ!」

「ああ……」

「いっくぞぉ〜!」

そして、そのエリアへと転送された。

いや、この行動には何も無かったのかもしれない…

今はそう思う。










転送先のエリアは草原のフィールドで晴れていた。

そしてエリアに転送された俺達は、いつも通り敵を倒して進んでいく。

「このエリアのミッションは、証の欠片を3つ集める、だね」

シラバスがいつも通りミッションを確認してくれた。

「よし、行くぞ!」

そうして俺達は証の欠片を集めて、

扉を開いて―――

そして、獣神殿で宝箱を手に入れた。

そして、いつも通りタウンに帰る為獣神殿の外にあるプラットホームへ行こうとした。

「……宝箱のアイテムは取ったと…そろそろ帰るか」










「そうチム、ハセヲ」











「……は?」

俺は思わず振り返った。







そうして現在に至る。





















何をどうしたらこんな事になるのだろうか。

今俺は、思考をフル回転させている。










なんか、幻聴が……。

俺…最近、疲れてるのかなぁ……。

チムって、

チムチムの事を言ってるのか………?





「どうしたチム、ハセヲ(訳:どうしたの、ハセヲ」

「どうかしたのチムぅ〜?(訳:どうかしたのかぁ〜?」

「いや、お前、ら……」





明らかに語尾にチムが付いてるよな?

そうだよな?

俺の耳がおかしいんじゃないよな?


「お前ら……語尾に『チム』って……」

「え?語尾に『チム』?そんなことあるわけないチム(^^」

「ってあれ?シラバス〜、語尾に『チム』って付いてるチム」

「ガスパーこそチム」

「お前ら、二人とも語尾『チム』って………」

「あれ?おかしいチム〜。さっきまでは普通だったチム(訳:あれ?おかしいな〜。さっきまでは普通だったのに…)」

「ほんとだチムぅ〜(訳:ほんとだよぉ〜)」













俺、ちょっと幻聴が酷い……わけないよな。

ちゃんとはっきり聞こえるから……。

…てか、このままじゃらちがあかないな……。



「と、とりあえずタウンに戻るか……」

そう言ってハセヲ達はタウンへと戻っていった。

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