そのたのよみもの
□*貴方を想うが故に*
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「なぁ...」
「ん?なんだ、ハセヲ」
ハセヲはクーンと一緒にとあるエリアにレベル上げに来ていた。
「...っ...やっぱ、なんでもない」
「?...さて、チャッチャとモンスターを倒しに行きますかっと」
そう言いながら立ち上がるクーン。
その時だった。
はらりっ
「......?」
ハセヲはクーンの何処か...から何かが落ちたのに気が付いた。
地面に落ちたそれを手に取る。
「......な、なぁ...クーン......」
「なんだぁ?」
そう言い振り返るクーン。
「これ......」
そう言いハセヲはその手にしているものをクーンへと伸ばす。
「?」
首を傾げるクーン。どうやら何か判っていないようだった。
「あのさ、これ...さっきクーンから落ちた...んだけど......」
「え?」
「落ちた...というより、抜け落ちた...なのかも」
その場に沈黙が走った。
貴方を想うが故に
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