テニスの王子様

□拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け他校編〜
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拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け他校編〜





【ペア2.神宍】





「あれ、宍戸さん、それ眼鏡ケースですか?」



隣で片付けをしている宍戸の鞄の中に眼鏡ケースが入っていることに気付き、
神尾は、無意識の内に目を丸くした。
学校の違う二人は、部活の無い休日にフリーのコートで打ち合うことが多く、
宍戸が神尾の前で眼鏡をかけていることは無いのだ。



「あぁ、かけることは少ねぇけど、いつも持ち歩いてるぜ」
「へぇ…俺、宍戸さんが眼鏡かけてる姿、見たことないっス」
「神尾とは、テニスしてばっかだからなぁ。
 俺が眼鏡かけるのって、文字読んだり、
 ゲームとかパソコンやる時だけで、テニスん時はかけねぇし」



視線を神尾に向けることもなく、
片付ける手を止めずに告げられた宍戸の言葉に、
神尾は「へぇ〜…」という呟きを零し。



頭の中で宍戸の眼鏡姿を想像し、一人にやけ始めた神尾を見て、
宍戸は「…なんだよ?」と、首を傾げたのだった。





End.





→観宍
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