テニスの王子様

□拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け他校編〜
1ページ/6ページ

拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け他校編〜





【ペア1.千宍】





「ねぇ亮君、俺って、イケメン組に分類されてるって、知ってた?」
「あぁ、一応な」
「一応って…」



スマホゲームから目を離さず、
まるで「それがどうした」とでも言わんばかりの宍戸の返答に、
千石はあからさまな溜め息を吐き。
その溜め息を聞き、宍戸はようやくゲームを一時中断した。



「だってお前、原作やアニメ、ゲームで顔の描き方結構変わるじゃん。
 のぺー…っとしてて、別にそこまでイケメンじゃない時もあるし」
「ちょっと、そういういかにも【二次元の事実!】みたいなこと言わないでよ!」
「忘れるな、俺達は二次元の存在だ」



ゲームを中断したことで、かけていた眼鏡を外した宍戸は、
親指と人差し指で両目をぎゅっとおさえつけた。
日常的に眼鏡をかけるわけではない宍戸にとって、
眼鏡をかけると、見えやすくなるぶん、疲労も溜まるのだ。



「まぁでも、俺は作画が安定しなかろうが、二次元の存在で良いや」
「なんでだよ?」
「だって、亮君の眼鏡姿見れるのは、二次元の存在だからでしょ?」



ニコニコと笑いながら告げられた言葉に、
宍戸はそっぽを向いたまま、「うるせぇよ…」と、小さく呟いた。





End.





→神宍
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ