テニスの王子様
□真面目な悩み
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「がっくん、足の裏ってのはな、手とかと同じで汗かくねん。
せやけど、足は手と違って靴下とかはいとるから、汗が蒸発せんやろ。
その汗が蒸れる原因やねん、これで納得?」
「…すげぇな侑士、超頭良いじゃん」
「いや、常識ちゃうんか…」
忍足のとても真面目な返答に、
向日は素直に驚いた表情を浮かべ。
逆にそれを見た忍足は、軽く呆れた表情を浮かべた。
「んで、足蒸れるんが、自分の悩みなんか?」
「そうなんだよ、蒸れるとくせぇじゃん?」
「お、おん」
「あの臭い、俺苦手なんだよなー、酸っぱくてさ」と、
うんうん頷きながら語る向日の姿に、
忍足は心の中で「女子みたいな悩み抱えとんな…」と思いながらも、
それを告げると、向日が怒るであろうことを予測し、
告げることはしなかった。