テニスの王子様
□内と外
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「がっくん、気にしたら負けやねんで」
「わかってるけどさぁ…やっぱ、わかんねぇよ」
二人きりの時は、喧嘩するどころか、
お互い無言で傍にいるくせに、
何故周囲に人が居ると、こうも言い争うのか。
岳人には、跡部と宍戸の言動が理解出来ずにいた。
「二人きりじゃなくても、仲良く出来ねぇのかな」
「あれがあの二人にとっては、自然なんやろ」
「だから、それがわけわかんねぇっての」
どんなに考えを巡らしても。
岳人の中では、二人の言動は納得出来ず。
岳人にとって、好きな相手と居る時間は、
周囲に他人が居ようが居なかろうが、
喧嘩などせず、仲良く過ごしていたいものなのだ。