テニスの王子様

□内と外
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「…わけわかんね」



ベンチに腰掛けつつ、頬杖をついている岳人の口から、
ぼそり…と、小さな呟きが零れ落ちた。
目線の先には、跡部と宍戸が映っている。



「だーかーらー、わかんねぇやつだなお前は!」
「わかんねぇのはお前だ」



怒鳴り散らす宍戸に対し、
跡部は宍戸の言葉を冷静に受け流している。
実は、この光景は、珍しいものでもなんでもない。
レギュラー陣からすれば、日常茶飯事のようなものだ。



とはいえ、跡部と宍戸の二人は、
仲が悪いわけではない。
むしろ【恋人同士】なのだから、
仲が良いはずなのだ。



しかし、二人の言い争いは、日々絶えることがない。
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