テニスの王子様

□愛する君の横だから。
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跡部が家の仕事をしている時。
宍戸は、ゲームをしたり、読書をしたり…
好き放題過ごしている場合が多いのだが、
決して物音を立てることはない。
集中して仕事に向かっている跡部の邪魔にならない為だ。



そして、よほどのことが無い限り、
仕事の終わりを急かすこともない。
今日に関しては、極度の眠さから思わず…といった感じだ。



宍戸が泊まりに来ている時。
基本的に、二人は一緒の時間に床に就く。
今日もそのつもりなのだが、宍戸が跡部を待ちきれず、
眠ってしまいそうな状態だったりする。



「ったく、親父の奴…急に頼んでくるんじゃねぇっての」



キーボードを叩きながら、跡部は小さくぼやいた。
少なくとも、昨日までに頼んでおいてもらえれば、
今夜こんなに急いで取り組まずとも、問題無かったのに…
という、今となってはどうしようもない考えが、
どうしても頭から離れないのだ。
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