テニスの王子様
□二人暮らし
2ページ/4ページ
食事もそうだが、部屋に関しても、文句は無いらしい。
2LDK…つまり、二部屋あるわけだが、
俺達それぞれの個室として使用しているわけではない。
一つは寝室、もう一つは書斎となっており、
どちらも俺達二人の共同部屋だ。
跡部の実家では、個室も書斎も跡部専用のが用意されているだろうし、
俺と共同なんて許されないと思っていたが、
跡部に聞けば、「お前となら、別に構わないぞ?」と、
むしろ、不思議そうな顔で返されたのを、今でも覚えている。
「なぁ、俺の飯って、旨い?」
「あぁ、俺は好きだぜ?」
ほら、今だって、「なんでそんなこと聞くんだ?」みたいな顔してる。
跡部の場合、不味ければ不味いと言うだろうし、
本当に気に入ってくれているんだろうとは思うが、
最初の頃は、作る度に受け入れられるか、緊張していたもんだ。
「そういえば、明日は忍足達と朝からテニスだったな…
今夜は早目に寝ようぜ、宍戸」
「いいぜ、そうするか」
俺達は、二人して朝に弱い。
だから、翌朝に用事がある時は、
今日みたく、早目に寝ることにしている。