テニスの王子様

□本当の願い事
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「そうだ、今年は跡部の家でやろうぜ」
「はぁ? なんで俺様の家なんだよ」



突然思いついたように告げられた言葉に、
跡部は素っ頓狂な声を上げた。
宍戸の言動は、時として、跡部を驚かせるのだ。



「だって、跡部の家なら、頼めば準備して貰えるだろ?」
「あぁ、確かに、俺達自身で準備しなくても大丈夫だろう」
「な? じゃ、けってー!」



笑顔で「きっと盛大にやってくれんだろうなぁ」などと想像を膨らます宍戸に、
跡部は「仕方ねぇな」と呟きつつも、「部誌出してくるから、待ってろ」と告げ、
部室を後にし。
宍戸は「おー」と返事しつつ、雑誌を閉じた。



今年は部員同士で七夕はやらないだろうが、
跡部の家で、跡部と二人で祝える…
そう考えただけで、宍戸の口元は自然と緩んでいった。





End.





→おまけ。
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