テニスの王子様
□拍手御礼眼鏡をかける夜～宍戸総受け四天宝寺編～
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拍手御礼眼鏡をかける夜～宍戸総受け四天宝寺編～
【ペア2.千歳宍】
「あー！ 度が合わんばい！」
読書をしていた千歳が突如叫び声を上げた為、
宍戸は手元のスマホから顔を上げた。
眉間には、若干の皺が寄っている。
ゲームに集中していたところを邪魔されたからだろう。
「なんだよ千歳、いきなり叫ぶな」
「だって宍戸ぉ…」
宍戸から借りた眼鏡を外し、目を擦る千歳に、
宍戸は大きなため息を吐き。
千歳の手に握られている眼鏡を奪い取った。
「あ」
「度が合わないのは当然だろ、俺の眼鏡なんだから」
奪い取った自分の眼鏡をかけ、ゲームを再開する宍戸の姿に、
千歳の口から「やっぱ、眼鏡かけとる宍戸格好えぇ」と、
宍戸には聞こえない小さな呟きが零れ落ちた。
End.
→謙宍