テニスの王子様
□拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け氷帝編〜
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拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け氷帝編〜
【ペア2.岳宍】
「宍戸って、普段眼鏡無くて困らねぇの?」
向日の何気無い質問に、
宍戸は問題集から顔を上げた。
二人はテスト勉強中なわけだが、
向日は眼鏡をかけている宍戸に対して、
先程の内容が気になって仕方がないようだ。
「そうだな、特に困らねぇな」
「テニスボールがぼやける、とかは?」
「別に」
「ふ〜ん…」
釈然としない表情をする向日に苦笑いを浮かべながら、
宍戸は視線を問題集に戻す。
そんな宍戸の、自然と少し伏せられる瞼を、
向日はぼー…っと見つめた。
そして、突然宍戸の顔にかかる眼鏡を奪い取った。
「おわっ?!」
「宍戸、やっぱ、眼鏡無い方が良いぜ」
ちゅっ
「キスすんのに、ぶつかりそうで邪魔だから」
軽く触れるだけの口付けをしながら、真顔で告げる向日に、
宍戸は照れながらも「バーカ」と返した。
End.
→慈宍