テニスの王子様
□拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け氷帝編〜
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拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け氷帝編〜
【ペア1.跡宍】
「………」
「………」
跡部の自室にて、二人は背中合わせで読書中であり。
二人の顔には、シンプルなフレームの眼鏡がかけられている。
跡部も宍戸も、日常生活は裸眼で過ごしているが、
読書やパソコン、物書き中は眼鏡をかけている。
お互い無言で違う本を読んでいる為、他者からすれば、
一緒に居る必要は無いように思われるが、
背中から伝わるお互いの体温と、
無言から作られる静けさが、二人は気に入っている。
カチャッ
ペラッ
段々と下がってくる眼鏡を直す音と、
本のページを捲る音だけが室内に響き渡り。
お互いの発する音に、二人は小さな幸せを感じ、
こっそりと頬を緩めるのだ。
End.
→岳宍