テニスの王子様

□眠り姫
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「おい、宍戸」
「んぅ…」
「ったく」



昼休み。
宍戸が屋上に姿を見せなかった為、
部室に捜しに来てみれば、案の定ソファで寝こけていた。



恐らく、昼休み前の授業をふけ、
そのまま…と、いったところだろう。
居残り練習をすることが多い宍戸には、
普段から部室の合鍵を渡している為、
ふける時は部室に来ていることが多い。



俺と宍戸は、いつも屋上で昼飯を食べている。
その時は、ジローや滝なんかも一緒だ。
その為、先程まで「亮ちゃんがいない!」と、
横でジローが騒いでいて大変だった。
まぁ、滝が「大丈夫、部活には来るさ」と、なだめていたが。



ちなみに、宍戸のふけ場が部室と知っているのは、
レギュラーの中でもこの俺だけだ。
そもそも、合鍵もこっそり渡しているものだしな。
その為、捜しには俺一人で来ている。
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