テニスの王子様

□THE ULTIMATE HARD WORKERな跡宍
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4.UP TO YOU





「好きです」



校舎裏に男女が二人きり。
やってることは一つしかない。
そう、告白だ。



俺達テニス部正レギュラーは、毎日誰か彼かが告白されているわけで。
対応は人それぞれだ。
忍足のように、へらへらと笑いながら受けたり断ったりして遊ぶ奴もいれば、
鳳のように律儀に理由を述べて断る奴もいる。



まぁ、誰が誰と付き合おうが関係ねぇ。
部活に支障をきたさないのであれば、各々で好きにしたらいい。



ただ、今告白されてる奴は別だが。



「あー…ほら、俺テニス中心だしさ」
「そんなところも含めて、宍戸くんが好きです!」



俺の恋人である宍戸が、女子に告白されている。
宍戸は色恋沙汰があまり得意ではない。
故に、告白というものも、未だに慣れないのだと話していた。



なるべく相手を傷付けないよう、その後揉めないように丸く収めようとしている。
まぁ、確かに、変に揉めるよりかその方が良いかもしれねぇ…



なんて、俺も思う訳ねーだろ。



俺の宍戸に手を出そうなんて、良い度胸じゃねぇか。
ちょっと待ってろよ、宍戸。
苦手な断りなんて、全部俺に任せろよ。



丸く収めずにブッ壊すのも、楽しそうだろ?





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