テニスの王子様

□今すぐに
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「おー跡部…」
『何呑気な声出してやがる。朝練はどうした』
「わりぃけど、今日は朝練どころか、学校休むわ…熱出た」
『はぁ?』



続いて、宍戸の携帯から跡部のため息が漏れる。
テニス馬鹿な宍戸が休むということは、それほどの発熱と体調不良であることを見通してのことだ。



『仕方ねぇな。ちゃんと寝てんだぞ』
「おう…」
『身体冷やすなよ、あと水分は忘れずに取れ』
「お前は俺のオカンか…分かってるって」



事細かに指示してくる跡部に対して、宍戸は小さく苦笑いしつつも返事をする。
口煩いとは感じなかった。



『帰りに寄る』



跡部の言葉を最後に、二人の通話は切れた。
跡部は朝練に授業と、やらなければならないことが沢山残っている。



「ふぅ…」



役目を果たした携帯をベッドのサイドに放る。
あとは一日寝ているだけだ。



部活を終わらせた跡部が家にくるまで。
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