テニスの王子様

□願い事
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「何書こうかな〜やっぱ"誰よりも高く跳べるようになる"かな!」
「じゃあ俺は"誰よりも多くの技を覚える"やな。
 称号を"二千の技を持つ男"に変えたるわ!」
「俺は"誰よりも羊人形を集める"だC!」
「…"誰よりも多くの人間を下克上していく"」
「じゃあ俺は"誰よりも速いサーブをコントロール良く打ち込む"ですね」
「…ウス」



皆口々に願い事を言いながら、短冊に書き込んでいく。
しかも、何故だか"誰よりも〜"シリーズで。



その中で宍戸はボーッと短冊を見つめていた。
勿論、願い事がないわけじゃない。
"誰よりも強くなりたい""誰よりも速いカウンターを打ち込む"…
考えれば、テニスだけでも色々と出てくる。
ただ、1つだけテニスと関係無いことを書きたい気がしているのだ。
その結果、何を書こうか決め切れずにいた。



「亮ちゃんは何書くの〜?」
「ん〜どうすっかな…色々あるから何書くか悩んでんだよ」
「欲張りはあかんで、亮ちゃん。1つに決めな」
「分かってるって」
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