テニスの王子様

□跡部王国
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「もし住民がいるんなら、俺もなりたいな…と思ってよ。
 跡部の国なら激楽しそうじゃね?」



大真面目に話す宍戸の言葉に「住民なんているわけねぇだろ、バーカ」
とは答えられず、跡部は技名としてではなく、
本当に自分の王国があったら…と想像した。



そして、1つの答えを導き出した。



「宍戸、てめぇは住民にはなれねぇ」
「え…」



"住民にはなれない"という言葉に、宍戸は落胆し俯く。
しかし、俯いた宍戸を、跡部はしっかり抱きしめ、
額同士をコツリと合わせた。



「てめぇは…俺様の横で王国を上から眺めているんだ」
「跡部…」
「俺様の横に立てるのはお前だけだ」
「…おう!」



跡部の自信あふれる顔から放たれた言葉を聞き、
宍戸は満面の笑みを浮かべて頷いたのだった。





End.





→あとがき。
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