ジャンル混合

□純潔に悲しく輝く下で不信用と信用の激動が渦巻くティキラビ
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3.Doubt&Trust〜ダウト&トラスト〜





「はぁ、はぁ…」



終わりも見えず、走り抜ける。
体力が減っていき、唯一開かれている左目も閉ざしかける。



目映い「光」の許から、漆黒の「闇」へ。
光側の誰にも赦されることではないだろうが、
それでも、オレは闇へ向かって走り続ける。



ドンッ



「おっと」



突如現れた黒い壁に遠慮なくぶつかれば、
黒い壁はオレをふわり…と抱き留めた。



「どうしたラビ、息が上がる程走って」



見上げれば、逆光の中でティキが小さく微笑んでいた。
オレが唯一信じている「闇」だ。



「あんたを捜してたに決まってんだろ」



冷えた指先に手を這わせながら、
逃げることのない口唇に
「愛」という名の口づけを落としてやる。



「あんたを失くしたくない…全部欲しいんさ」
「心配しなくても、オレはいつでもラビの味方だよ」



きっとこの繋がりは、永遠に続くものではないのだろう。
だが、どんなに周りの信用を失おうとも、
オレら自身はオレら自身を信じてる。



だから、今だけは。



「一緒に居てくれる?」



時が築く狭間に消える前に。
あんたの心にだけある真実をオレに寄越してくれ。





(不信用と信用)





→4.激動
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