ジャンル混合

□片恋ゆえに拒否をする5題
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3.見つめないで





「そういえば、カカシってさ」
「はい?」



手に付いた土の汚れを払いながら、
先生は、じー…っとオレの目を見つめてきて。



思わず、反射的に目をそらしてしまった。



先生の碧い目に瞳術効果はないはずなのに、
なんだか吸い込まれそうに感じたから。



「睫毛、凄く長いよね」



…睫毛?



「…まぁ、長い方ですね」
「やっぱり! 前から思ってたんだ」



オレの返答に満足したのか、
先生は笑顔で頷いてくれた。



あぁもう、たかが睫毛なんかで
オレの目をいつまでも見つめないで欲しい。



オレが先生を好きだと再認識させられてしまうから。





(その碧い目でオレを見つめないで)





→4.名前を呼ばないで
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