ジャンル混合

□本音
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「白夜叉、今日は何処へ行く気でござるか?
 会ったと思ったら、すぐに歩き出して」
「何処って、万事屋だよー」



さも当たり前のように告げた俺の言葉に対し、
隣を歩く万斉君は「はぁ…」と、大きなため息を吐いた。



「今日の擬デート場所は、白夜叉の自宅でござるか…
 拙者に二人の子どもと犬神を相手しろと言うのか」
「いやいやいや、擬じゃないし、ちゃんとしたデートだし!
 それに、今日あいつらは新八ん家にお泊りだからいないの!」



照れからなのか、なんとなく認めたくないのか。
いつも万斉君は、俺とのデートのことを【擬デート】と呼ぶ。
そこは今回も訂正させてもらう。
だって、大事なことだからね。



「白夜叉一人、ということか。
 とはいえ、拙者と二人で何をすると言うのだ」
「お、よく聞いてくれました!」



万斉君の質問に、俺は目を光らせて。



「万斉君、今日万事屋で飲まない?」



今起きてることの始まりである、一言を告げたのだった。
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