ジャンル混合

□何気ない日常
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「レイムさんは、真面目過ぎるんですよ」
「ザクスが不真面目過ぎるんだ」
「そんなことないです、私だって、やる時はやります」



書類業務を再開したレイムは、先程とは違い、
諦めたように、ブレイクの言葉に耳を傾け。
少しだけ作業速度を落とし、自分の話を聞いてくれているレイムに、
ブレイクは、やんわりと微笑んだ。



「まぁ、確かに、実戦はお前の方が遥かに上だからな」
「レイムさんのチェインは、戦えないですしね」
「良いんだよ、仮死状態にすることだって、立派な力だ」



ブレイクのチェインは、完全なる戦闘タイプ。
それに対し、レイムのチェインは、完全なる非戦闘タイプ。
性格だけでなく、チェインも正反対の二人なわけだが、
それでも、不思議なことに、気は合うのだ。



「私は好きですよ、レイムさんのことも、レイムさんのチェインも」
「…いいから、もう静かにしていてくれ」



声が小さくなったことにより、レイムが照れから
そっぽを向いてしまったことに気付いたブレイクは、
ニヤニヤと笑いながら「聞きました、エミリー?」と、
肩にのせている人形に話しかけたのだった。





End.





→あとがき。
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