ジャンル混合

□禁断ってこれのことか…?
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「す、すまんでござる、急遽仕事の追加があって…」
「言い訳すんじゃねぇ、遅くなったのは事実だろうが」
「そうっス。 あたし等は腹減ってるんス!」
「また子さん、女性がそんな言葉遣いをしてはいけませんよ?」



ペコリと一度頭を下げ、万斉は急いで椅子に座った。
テーブルには、また子が作ったハヤシライスとサラダが並んでいる。



あらかじめ四人で食べられると分かっている時、
また子は、必ずカレーかハヤシライスを作る。
不味いわけではなく、むしろ美味しいのだが、
分かりきってしまっていることだけに、
「今日の夕飯はなんだろう」と考える楽しみが減ってしまう。
しかし、作っている本人は無意識なのだから、責められないのだ。



「何はともあれ、これで全員揃ったっス!
 さ、早く食べるっスよ!」



「御意」
「あぁ」
「えぇ」



そして、およそ一ヶ月ぶりの家族四人揃った夕食が始まった。
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