ジャンル混合

□毒舌の裏
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「黙れビチグソヤロー!」
「ぐあっ!」



大蛇丸の基地内に響き渡る怒鳴り声と壁が砕ける音。
血継限界の持ち主・左近(と右近)、そして、
怪力の持ち主・次郎坊が、音のした方へと目を向ければ、
そこには、赤毛の長髪に吹っ飛ばされた蜘蛛男が
見事に壁にめり込んでいた。



「おい多由也、鬼童丸死んでんぜ?」
「うっせーよクズ」
「多由也、女があんまりそういう言葉を…」
「黙れってのが聞こえねーのかデブ」
「「……………」」



あまりの毒舌に、それに慣れている二人も、思わず黙ってしまう。
さて、何故多由也が鬼童丸を吹っ飛ばしたのか。



それは、つい数分前の会話が原因であった。
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