ジャンル混合

□休日の過ごし方
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火影に休日はあるのか。
と、問われれば、答えは「ほぼ否」である。
365日全くの休み無し、というわけではないが、
仮に休日予定だったとしても、
緊急事態が起きれば、容赦無く呼び出される。
それが【火影】という立場だ。



故に、いざ休日となった時の反動が凄まじい。



「先輩」
「んぅ…」
「…もう」



六代目火影に就任し、今まで以上に
多忙な日々を送るようになった先輩は、
休日になると、ボクという抱き枕を手離さない。
今だって、もう夕方になるというのに、
朝からずっと眠りこけている。



朝、昼と、途中二度は起こしにかかっているのだが、
起きたかと思えば、「…おやすみ」と、再度眠りにつく始末。
おかげで、ボクも朝から起きることなくベッドの上だ。



元々、先輩はスタミナが多い方では無い。
故に、休める時にがっつり休むタイプなのだろう。
昔から、写輪眼を酷使した後など、
一週間程寝込むことがザラだった人なのだから。



でも、もう18時を回っている。
そろそろお腹も空いてきているし、
ずっと寝ているおかげで、身体も重だるい。



そして、何より、ボクが先輩と寝る以外の時間を共有したい。



「先輩、起きて下さい。 一緒にご飯食べましょう」



腕の中で夢の住人と化している先輩を優しく起こすべく、
ボクは、左目に残る傷跡に口づけを落とした。





End.





→あとがき。
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