ジャンル混合
□日常の会話
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「おかえりなさい」
家に入れば、必ず聞く声。
発しているのは、オレの手駒。
「今日は少し早かったですね。晩御飯、何にします?」
「そうだな…肉か何かがいいな」
「じゃあ…玉葱もあることですし、その二つをメインにして、
【ハッシュドビーフ】なんてどうです?」
「まかせる」
手駒の名は白。
道端に落ちていた血継限界の持ち主だ。
こいつの【血】は、大きな力になる。
そう感じたオレは、こいつを拾い、完璧に育て上げることにした。
あの、【写輪眼のカカシ】すらも超えるほどの…。
「すぐに準備しますね。お風呂入っててもいいですよ」
「いや、いい」
「そうですか。それじゃあ、少し待ってて下さいね」
そう言って、料理し始めるこいつの姿は、忍には見えない。
ただ、そのへんにいるガキのようだ。
オレの視線に気付いたのか、
不思議そうな表情で白が振り返る。
気配を感じるあたり、やはりこいつは忍のようだ。