ジャンル混合

□大好きだよ
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「いや、そうかもなんだけどさ、女と思ってたから」
「それで、何も心配せずに告白してきた、と」



呆れて言葉も出ないさ…
どうやら、オレはティキの中で【女】になっていたらしい。
【男】だという事実に、驚きから口が開いたままで、
イケメンの癖に、なんとも情けない表情さ。



実のところ、オレだって、ティキのことが好きだ。
敵同士とか、本来中立であるオレからしたら、正直どうでもいいし。
気にしちゃいないわけよ。
エクソシストとしてずっと生きていくわけじゃねぇし。



ただ、【女として好き】だと思われてたとしたら、
ちょいとばかし話は変わってくるよなぁ…
いや、好きって言われたことは素直に嬉しいんだけどさ。



「ほら、ラビ可愛いから…髪おろした時とか」
「男が可愛いなんて言われても嬉しくねぇさ」
「素直じゃないんだから」
「なんだと?!」



売り言葉に買い言葉の勢いで、少し膨れてみせる。
だが、目の前の男には、あまり効果が無いらしく…
こういう時、学無しって、ホント羨ましいさ。
空気読むとか、相手の機嫌を察するとか、無いもんな。
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