ジャンル混合

□花言葉50のお題企画(後半戦)
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32.紫陽花(ユウラビ)





「ユウユウ〜!」
「くっつくなよバカウサギ」
「嫌だくっつくさぁ!」
「ほぉ…そんなに死にてぇか…」
「ちょ、六幻はナシナシ…!!」



ここは黒の教団内のとある廊下。
ラビが後ろから神田に抱きついているのに対し、
当の神田は不機嫌そうな顔をして
引きはがそうとしている。



この光景は日常茶飯事であり、
他の人達は「あぁまたやっているのか…」
程度の、どうでも良さそうな感じである。



「ユウの髪は本当に綺麗さぁ」
「だからっていつまでも触ってんじゃねぇ!」
「勿論ユウの身体だって顔だって綺麗さぁ」
「うるせぇなバカウサギ…二度とそんなこと
 言えねぇようにしてやる…きな!」
「わわわっ?!ごめん許してユウ…!」



そのままラビはズルズルと引きずられ、
神田の部屋へと連れ込まれていった。



この数時間後、疲れ果てた、
でも明るい笑みを浮かべたラビが
神田の部屋から出てくるのは、また別の話…





(あなたは美しいが冷淡だ)





→33.サツキ(青黒)
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