ジャンル混合

□花言葉50のお題企画(後半戦)
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40.たんぽぽ(銀万)





銀時は考えていた。
新八や神楽の声すら聞こえないくらい真剣に。
何について考えていたか。
それは勿論恋人の万斉のことだ。



万斉は幼馴染である高杉の部下であり、
名目上は敵であるが、実際の所は恋人なのだ。
まぁ、敵とはいっているが、
ハッキリと敵対しているわけではない。
故に、お互いが会おうとすれば、すぐ会えたりする。



…万斉に仕事がなければ。



【人斬り万斉】と言われている万斉だが、
表向きの顔は【つんぽ】という
音楽プロデューサーである。
現在はお通の活動に力を入れている。



ここで問題となってくるのは、この仕事には
どうしても期限というものがついてくることである。
つまり、なかなか会えない時期ができてしまうということだ。



「万斉の奴…早く仕事終わらせろよ…
 会えるはずなのに会えないなんて、辛すぎんだろ…
 無理なら無理なように、そういう感じでいてくれよ…
 次もすぐ会えるみたいな態度とりやがって…
 でもそんな万斉君が好きだわ、やっぱり」



ぐちぐち文句を言いながらも、
最後には必ず「そんな万斉君が好き」と
呟く銀時の顔は、寂しさと嬉しさが入り混じった顔だった。





(思わせぶり)





→41.アイリス(自来四)
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