ジャンル混合

□花言葉50のお題企画(前半戦)
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22.黒百合(サスナル サスケ語り)





奴には【呪い】がかけられている。
【九尾】という化物の呪いだ。
俺がその事実を知ったのは、
大蛇丸のもとへ来てからだ。
同期の中でこのことを
知っている奴は数少ない。



だが、それでも奴は孤立していた。



俺は奴がドベだから
嫌われているのだと思っていた。
しかし、実際はそうではなかった。
九尾の事実を知る大人達が
自分達の子供と奴を
引き離していたのだ。



ドベだとかイタズラ小僧だとか…
そのことを馬鹿にして笑う奴はいても、
そのことで奴から遠退いていく
連中はほとんどいなかった。
【自分より下がいる】という安心感と
【人を見下す】という
人間の性のようなものを
思う存分発揮出来る存在は、
結局のところ近くに置いて
おかれることがほとんどだ。
何故なら、自分の近くに
そのような存在が1人いるだけで、
自分は上に立つことが出来るからだ。



俺はそんなことはどうでもいい。
【自分より下がいる】などという
ちっぽけな安心感などは
本当にいらないんだ。



俺は常に1番。ただそれだけだ。
それは今も昔も、そして
これからも変わることはない。



そして、奴…ナルトを傍に
置いておくことも…



全てが終わったら、
必ず迎えに行く。
だから待っていろ、ナルト…



お前の孤独を理解し、
お前の呪いを解くことが
出来るのは俺だけだ。





(呪い)





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