テニスの王子様

□拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け他校編〜
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拍手御礼眼鏡をかける夜〜宍戸総受け他校編〜





【ペア3.観宍】





「なぁ観月、お前って、眼鏡かけてねぇの?」



自室に遊びに来ている宍戸からの言葉に、
ノートにデータをまとめていた観月は、
不思議そうな表情で顔を上げた。



「かけていませんが…宍戸君はかけているんでしたか」
「今のお前みたいに、物書きする時とかはな」
「姿勢が悪いのではないですか」
「うるせぇよ」



観月の言葉に、宍戸はそっぽを向いてしまったが、
耳まで赤くなっているところを見ると、思い当たる節があるらしい。
観月のように、日々ノートを手に、物書きをしていようが、
視力が低下せず、眼鏡を必要としない人もいる為、
物書きの時間の多さが、視力低下の原因であるとは言い切れないのだ。



「まぁ、宍戸君は眼鏡が似合いそうですし、良いんじゃないですか」
「自分はかけてないからって、随分軽く言ってくれるな」
「そう拗ねないで下さい、本心ですよ、本心」



そっぽを向いたまま、自分の方を向かない宍戸に、
観月は苦笑いを浮かべつつも、本心からの言葉で宥めるのだった。





End.





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