リリカル小説
□管理局最速のオヤジ 現る
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機動六課 執務官室
「フェイト、この前頼んどいた資料出来てるか?」
「うん、出来てるよ」
現在、神楽とフェイトの2人は執務官室でそれぞれの仕事をしている真っ最中だった。
神楽に資料を手渡すフェイト。
フェイトから資料を受け取り、その資料に目を通しながら自分の前に開いたモニターに必要な情報をまとめていく神楽。
その神楽にフェイトが声をかける。
「その資料って今兄さんが担当しているロストロギア関連の資料だよね?」
「ああ、クロノから調査を頼まれて、な」
フェイトの問いにそう答えると、神楽は自分が開いているモニターをフェイトに見せる。
そこには一つの赤い宝石が写しだされていた。
「これがそのロストロギア?」
「ああ、ロストロギア【キメラクリスタル】だ。」
「パッと見は普通の赤い宝石だよね。どんな能力なの?」
「だが、危険なロストロギアには変わりない。能力はな…」
神楽がフェイトにこのロストロギアについて説明しようしたときレイラが部屋に入ってきた。
「マスター、八神部隊長が呼んでいます」
「はやてが?何かあったのか?」
「詳しくはわかりませんが、マスターに関係する話のようです。」
レイラの話を聞き、フェイトが神楽に聞いた。
「神楽、何かやったの?」
「…いや、最近は特になにもやってないと思うんだがな?」
フェイトの問いに答えつつ神楽はイスから立ち上がり、大きく伸びをした。
「まぁ、いいや。行けばなんの用事かわかるだろう。ちょっと行ってくるわ」
「あ、私も行くよ。ちょうどはやてに渡す資料もあるし」
「そっか?なら行くとしますか」
資料の整理をするというレイラを残して神楽とフェイトは執務官室を出ると、はやてがいる課長室に向かった。
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