抒情詩
07/25(Wed) 21:46
月の無い夜尽きない戯れ
神山樹.
歪んでは輪郭を濃くする
鈍く光る思いを持て余して
そのナイフに映る全てを
黒く黒く塗り潰したくて
毎夜空に浮かぶ月も
今夜だけは僕を咎めまい
断末魔の声が響こうとも
紅い海で屍を抱こうとも
森の中濡らす夜更けの雨が
音もなく寂しく降り続く
とっくに体温を失った彼女を
慈しみながら四肢を割いて
毎夜空に輝く月も
今夜だけは僕を妬むまい
ヒトの禁忌を犯そうとも
切り取った手で慰めようとも
月の無い夜尽きない戯れ
07/29(Sun) 21:15
夜
一夜の狂気の中に切なさが伝わって素敵です。
どことなく和なイメージを持つのは単に僕が和が好きだからでしょうか?
☆の付いている部分は必須項目です。