学園アリス
□第2話
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「よし、お前名前言え。そして今日の夜、俺の部屋に来い。高等部だけどどうにかして来い。」
「なんっ・・・・/////!!!!」
涼介は咥えていた煙草をジュッと自分の腕にもっていき火を消した。
蜜柑「ぎゃ!!涼介先輩!見てるこっちが熱い!!」
「「「「え、蜜柑??!!!」」」」
突然の訪問者に驚いて蜜柑は誰にも気づいてもらえないでいた。
「だから、届けに来たって言ってんだろ。」
そんなことより、と蜜柑は涼介の背中から降りて煙草をつけた腕を見る。
蜜柑「え?火傷してないで?先輩の腕。」
「おう。だから大丈夫だ。」
涼介は蜜柑の頭をくしゃっと撫で再び男子生徒に向きなおった。
「んで?お前名前は?」
「え、あ、安藤、翼・・・・・。」
「へぇ、翼か。んじゃさっきの続きvV」
翼「は、えええぇえぇぇぇぇ!!????」
涼介はそう言って翼の唇に自分の唇を重ねようとした。
が、数センチの所で涼介の動きが止まった。
涼介の視線は翼の後ろに向いていた。
「お前、俺とどっかで会ったことある?」
涼介は翼から顔を離し、翼の後ろにいた少女に話しかけた。
「彼方みたいな人とは会ったことありませんけど?」
少女は涼介を見据えて冷たく言い放った。
翼は後ろで密かにほっと息をついていた。
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