泣いてるの?
『ちがう…』
手放したいの?
『ちがう…』
見殺しにするの?
『ちがう…』
諦めるの?
『ちがう…』
それが正しいの?
『ちがう…』
どっちでもいいの?
『ちがう…』
傷付けたいの?
『ちがう…』
愛してるの?
『ちがう…』
逃げ出したいの?
『ちがう…』
見たくないの?
『ちがう…』
憎いの?
『ちがう…』
楽になりたいの?
『ちがう…』
染まりたいの?
『ちがう…』
また繰り返すの?
『ちがう…』
受け入れたくないの?
『ちがう…』
解らないの?
『ちがう…』
出来ないの?
『ちがう…』
強くなりたいの?
『ちがう…』
救いたいの?
『ちがう…』
感じたくないの?
『ちがう…』
贖(あがな)うの?
『ちがう…』
何がちがうの?
『…………ちがう…』
『本当に行くのかい?レイフォン。』
『はい…』
『それが咎たる十字の架を背負う四肢に染まろうと?』
『相変わらず回りくどい喋り方ですね。』
『なにが??』
『惚けないで下さい、気付いたから僕の前に姿を晒したのでしょう、ワザワザ気付かせる為に剄を漏らして…』
『レイフォン、人をお漏らし小僧みたく‥』
『レストレーション…』
『おろ?』
『貴方が天剣授受者の中で……いや、グレンダンの歴史で‥最強の天剣授受者と言われていても…』
『…………』
『僕の邪魔をするのなら、戸惑いません。』
『………ハァ‥』
『……………』
『あのな、レイフォン。』
『何です‥』
『このバカがっ。』
『ウグッ!?(何時の間に後ろにッ…)』
『いいかフォンフォン?』
『…その呼び方、止めて下さいって何回も言ってますが…』
『待て、明日は昼はカナリス、夜はカウンティアとデートがあるんでね。早めに済ませたい。』
『…………』
『いいか?俺はお前の気持ちが知りたかった、それだけだ。』
『え‥』
『なに、あのババァには俺が手ぇ打っといてヤる。』
『……………』
『俺はもう…1度手放しちまってる。そんな奴を俺の目の前でみすみす同じ奴を出したくない。』
『けれど…貴方は本当に‥』
『必殺クチバシ作成摘み。』
『んんん!!?』
『ストップだレイフォン。これ以上は、野暮だ。』
『ひゃ‥い(はい)』
『あ、悪いな。』
『イテテテ…』
『じゃあな、ヴォルフシュテイン。』
『…………あの‥』
『ん、何だ?』
『……いぇ、何でもありません。』
『……そっか、気ぃつけてな。』
同じにしたくないの?
『だったら…なんだってんだ……』
〜To be ****〜