夢
□なだめ方
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言われたから回数を数えて混ぜ始めた納豆なのに「るっせえ!」と百を過ぎた所で早々奪われ、
その態度に逆ギレ心が芽生えてきたけど……あーいかんいかん。
今そんなことをしたら大変なんてもんじゃない。
「…で?」
落ち着くために目の前にあったお茶(蛭魔のだけど)を飲んでいると、やっと聞いてくれる気になったようだ。
というか声に出して納豆混ぜるのには怒って、勝手にお茶飲まれるのはいいのか…
…解りにくい。
飲んだ以上にコップに継ぎ足し、なみなみにして蛭魔の前に戻した。
「遅くまで遊んでてごめんなさい」
「………」
「えっとね、別に普通にカラオケとか行ってただけなの!
メンバーなんて友達とその子の彼氏とその友達…っていう、なんとも普通な」
「ああ、全く普通に立派な合コンだな」
「あ………言われてみれば」
私ってどうしてこう、何も考えてないんだろう。
嘘でも否定すべきところでつい納得してしまい、明らかに増した隣からの怒りオーラに後悔が押し寄せた。