..テニスの王子様..

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「ハギー、暇だねぇ」


「そんなに暇なら宿題でもやれば良いんじゃない?」



目の前のサラサラ髪の男の子は滝萩之助君。

名字だと何となくパッと来ないし、名前は長いから私は親しみも込めてハギーと呼んでいます。


今は本来なら委員会活動中なんだけど、やることがないため、開始10分で話し合いが終わった。

あまりにも早く終わりすぎたため解散出来ず、教室で時間待ちの状態である。



「文化活動委員って何する部活なの」


「知らずに入ったの?」


「うん」


「そう」



ハギー、返事もクールだね!


ハギーに話を聞いたところによると、文化活動委員は文化祭活動の段取りとかを主に進める委員会らしい。

それ以外の時期は他の部に混ざってボランティアをしたりとかベルマークを集めたりとかなんとか。


私は持ってきていた鞄の中から宿題を取りだし、進めることにした。



「うー、あー、あうあー」


「さっきから何奇声発してるの。分からないとこでもあった?」


「一問目から分からない」


「授業ちゃんと受けてる?」



もちろん受けてますとも!

でも、分からないものは分からない。


私の宿題を覗き込んだハギーの髪がサラッと流れる。

シャンプーとリンス何使ってるのかな。



「ここは、教科書のここを見れば分かるよ。それから、前のページにも似たような問題があるから」


「おぉ!さすがハギー!優しいね」



ふたごは凄く頭が良いんだけど、宿題とか全く教えてくれないんだもん。

最近はテストの出来なさに先生も「お前は他の生徒が眠る中ちゃんと真面目に授業受けてるのに」と毎回心配してくるほどだ。


きっと私の頭の中はプチトマト一個転がってるのかと。ぇ



「また分からないことがあったら教えてあげる」


「ハギー様々!!」



返事はクールな彼だけど、実は女神なんじゃないのかなって思った。←


それを言ったら、何馬鹿なこと言ってるの、の一言で返されちゃったけどね。


さて、委員会が終わったら陸上の練習頑張ろうっと。



あれ、私って何部所属だっけな?

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