..テニスの王子様..

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こんなこともあろうかと、タオルとジャージを持ってきた私です。抜かりないです!どや



「心配して来たけど、大丈夫?」


「チッ、あのファンクラブ共・・・逃したか。ま、次はないけどね」


「え、無視!しかも次ないってどういう意味で!」



ふたごにタオルを渡し、怪我のなさそうな姿を見てホッと一息付いた。

今時の女子中学生は怖いな。

目の前の姉は私にとって、それ以上に怖いんだけどね!ぁ



「いい加減、隠れてないで出てきたらどうなの?」


「アーン?せっかくこの俺様が自ら来てやったのに、その態度はなんだ」


「誰も頼んでないわよ」


「ア″ァーーン」


「まぁまぁ、自分らもっと仲良くせな」


「「うるさい忍足」」


「なんで!?涙」



「あ、」



い、今、ここにいるのってテニス部の人達!?


やばい!


もの凄く関わりたくない!!!!←



「私は教室に戻るね」


「おい、待てよ」



お願いだから引き留めないでくれよ。



「お前がコイツの片割れか?」


「あー、はい。申し遅れました。ふたごと双子の名無しななしと言います」



ペコリと頭を下げると、目の前の生徒会長の跡部君と胡散臭い眼鏡の人はキョトンとした顔で私を見た。


なんか変なこと言っちゃったかな



「おま、コイツと違ってまともじゃねぇか!」


「顔はそっくりなんに、こんなええ子でええん?なぁ、ええん?」


「あんたら、シバくわよ。特に忍足」



ちょ、私自己紹介しかしてないけど、どうやったらここまで言われるんだろう。

ふたご、いったい貴女は何をしたの。



「さすがのななしでも知ってるとは思うけど、こっちの偉そうなのがテニス部部長の跡部景吾。で、こっちの変態眼鏡が忍足侑士」


「姉がテニス部でご迷惑お掛けしてます」


「ふたごちゃんの紹介に納得いかんのはさておきや、ななしちゃんもテニス部のマネージャーになるのはどうや?」


「私はもう部活に入ってるので」


「何部だ?」


一般市民の私とは違ったオーラを放っている跡部君。

女子が騒ぐのも分かる気も、する。





「「総合格闘技部」」



何故かふたごとハモった。



去年はふたごが全国中学生女子の部で優勝したけど、今年こそは私が優勝してみせるんだから!

そう、心の中で闘志を燃やし、ふたごを見る。


ふたごは私の考えてることが分かったのか、む・りと口パクで伝えてくる。


ま、負けない!


そんな私達を見てか、見てないのか跡部君と忍足君が口を開いた。



「「やっぱ双子だな(やわ)」」




この人達もなんだかんだふたごが連れていかれるのを見て心配して来てくれたのだろう。

なんだかんだ、仲良くやってることが分かってとても嬉しい気持ちになった。


これからもふたごをよろしくお願いしますと頭を下げて言ったら、二人同時に驚いた顔で私を見た。



私は姉の今後が心配になりました。←

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